専修学校留学生の学びの支援推進事業(コロナ禍を踏まえた各地域における外国人留学生の戦略的受入に向けた体制整備)
外国人グローバル専門人材の育成を促進する日本-ASEAN連携教育支援基盤の構築と整備
当校は令和3年度(2021年度)、高等教育機関への留学生の送り出し機関として、文部科学省「専修学校留学生の学びの支援推進事業」に取り組むことにした。
それが本事業「外国人グローバル専門人材の育成を促進する日本-ASEAN連携教育支援基盤の構築と整備」である。
本事業では、留学生受入れの新たな戦略モデルにおいて “ポストコロナ” の外国人グローバル専門人材を育成するべく、日本の専門学校・日本語学校・産業界とASEANの現地大学が連携し、遠隔教育システムに拠る授業提供や学修評価を実現する教育基盤と、留学生の受入れ・就職を促進する支援体制を構築する。
これにより、入口から出口までの一貫した留学生支援と人材供給ルートの確保が可能になる。
本事業は、文部科学省の「専修学校留学生の学びの支援推進事業」という枠組の中で実施するものであるが、それは本来、専修学校教育の振興を目的にし、専門学校が従来の留学生受入れモデルを脱して自ら主体的に留学生の募集・教育に取り組むことを促すものである。
しかし、多くの専門学校はこれまで、留学生の受入れを日本語学校に依拠してきたのであり、その募集や日本語教育の実践において独自のノウハウを確立できているわけでない。
つまり、専門学校における留学生受入れの新たな戦略モデルを構築すると言っても、そこには依然として、日本語学校の存在と協力が欠かせないのである。
実際、オンライン授業を含む海外への遠隔教育に逸早く取り組んだのは日本語学校である。
また、教育指導だけでなく、留学生の在籍管理や生活指導のノウハウでは、日本語学校に一日の長がある。
したがって、寧ろそのような日本語学校が主導し、これまで培ってきた知見・経験や連携体制を活かしながら、専門学校における留学生の教育基盤と支援環境を構築する本事業には、大きな意義があると自負している。
(代表機関)学校法人新井学園 赤門会日本語学校